モバイルローミングの料金と渡航準備ガイド
モバイルローミングの仕組みや料金の決まり方、トラベルパス・eSIM・現地SIMでデータ通信を抑える方法を解説します。

モバイルローミングとは
モバイルローミングでは、旅行中にスマートフォンが別の通信事業者のネットワークを使います。契約や請求は引き続き自社の通信事業者が管理します。通話、SMS、データ通信は提携ネットワークを経由します。
ローミングは国境を越えた後に始まることが一般的です。自社ネットワークの電波が届かない遠隔地でも発生する場合があります。スマートフォンに新しいネットワーク名やローミング表示が出ることがあります。
この表示が出ても、契約プランが変更されたわけではありません。スマートフォンが提携ネットワークを使っていることを示します。通信事業者は引き続き、契約プランやトラベルパスのルールを適用します。
- 海外で発信・着信すると、通話料金が高くなる場合があります
- SMSは通話より安いことが多いものの、料金は変わります
- モバイルデータ通信は短時間で高額な請求につながることがあります
- バックグラウンドで動作するアプリが、明確な通知なしにデータ通信を行う場合があります
料金は契約プラン、国、サービスの種類によって異なります。場所によっては着信にも料金がかかります。ローミングのルールは地域ごとに異なるため、出発前に確認しましょう。
ローミング料金の仕組み
通信事業者は通話、SMS、データ通信のセッションごとに利用を記録します。その後、滞在先に設定された料金を適用します。トラベルパックなしで少し使っただけでも、高額になることがあります。
自分で操作していなくても、データ通信量が増えることがあります。メールの同期、クラウドバックアップ、地図、アプリの更新はバックグラウンドで実行される場合があります。ビデオ通話やストリーミングでは、1時間に数百MBを使うことがあります。
地図やメールを軽く使うだけでも、1日約100MB消費することがあります。ビデオ通話では1時間に500MB以上使う場合があります。動画ストリーミングでは、2時間未満で1GB消費することもあります。
- データ1MBまたは1GBあたりの料金
- 発信・着信通話の料金
- SMS 1通あたりの料金
- トラベルパスの日額
- 自国への通話料金
- 他国への通話料金
- 衛星ネットワークの利用料金
通信事業者によっては、日額パス、トラベルパック、現地向けオプションを提供しています。パスを利用すると、通常料金より安くなることがあります。開始時刻、データ容量、更新ルールを確認しましょう。
パスがクルーズ船、フェリー、航空機を対象としているか確認しましょう。これらのサービスでは衛星ネットワークを使うことがあります。衛星通信は通常のローミングより大幅に高額になる場合があります。

海外でモバイルデータ通信を管理する方法
まず、出発前にローミングの条件を確認しましょう。通信事業者のアプリやアカウントページを開き、旅行先の料金、データ容量、パスの利用条件を確認します。
次に、スマートフォンの自動更新をオフにします。Wi-Fiに接続するまで、クラウドへの写真アップロードを停止しましょう。アプリは開いたときだけ更新する設定にします。
AndroidとiPhoneでは、データローミングをオフにできます。これにより、提携ネットワーク経由のモバイルデータ通信が停止します。Wi-Fiは引き続き使え、多くの場合、通常の通話やSMSも利用できます。
- 旅行ルート上の各国について、ローミング料金を確認する
- 予定する使い方に合った容量のトラベルパスを購入する
- アプリの自動更新とクラウド同期をオフにする
- 出発前に地図、チケット、音楽、旅行情報をダウンロードする
- 設定したデータ上限に近づいたら通知するよう、スマートフォンを設定する
- 海外滞在中は毎日、データ使用量を確認する
旅行ルートのオフライン地図を使いましょう。出発前に重要な旅行情報をダウンロードしておきます。これにより、データ使用量を数百MB削減できることがあります。
Wi-Fi通話は通話料金の削減に役立つ場合がありますが、料金は通信事業者によって異なります。旅行前に自宅で設定を試しておきましょう。
Wi-Fiなら必ず料金が発生しないとは限りません。Wi-Fiの電波が弱いと、スマートフォンがモバイルデータ通信に切り替わることがあります。端末に設定がある場合は、モバイル通信への自動切り替えをオフにしましょう。

ローミング、旅行用eSIM、現地SIMカード
海外で通信を保つ方法は、主に3つあります。自国のプランを使う、旅行用eSIMを購入する、または現地SIMカードを入手する方法です。
自国のプランによるローミングは、最も簡単な選択肢です。電話番号をそのまま使え、設定にもほとんど時間がかかりません。一方で、料金が高くなる可能性があります。
旅行用eSIMなら、決まったデータ容量を明確な料金で利用できます。スマートフォンがeSIMに対応している必要があります。また、他のネットワークを使えるようSIMロックが解除されていなければなりません。
| 選択肢 | おすすめの用途 | 主なデメリット |
|---|---|---|
| 自国プランのローミング | 短期旅行と簡単な設定 | 料金が高くなる場合がある |
| 旅行用eSIM | 必要なデータ量が決まっている場合とすぐに使いたい場合 | 通話が含まれないことがある |
| 現地SIMカード | 長期滞在と現地料金の利用 | 現地の電話番号が必要になる場合がある |
現地SIMは長期旅行に向いています。現地の電話番号が使え、国内通話料金が安くなることがあります。カードの交換、元のSIMの保管、現地の本人確認や登録手続きが必要です。
スマートフォンがデュアルSIMに対応しているか確認しましょう。対応端末なら、自国の回線を有効にしたまま現地データ通信を利用できます。使い始める前に、旅行用回線をデータ通信回線に設定します。
旅行前と旅行中の安全なローミング計画
出発前に通信事業者の料金を書き留めておきましょう。サポート窓口の番号をスマートフォンに保存し、海外から利用できるか確認します。
メインの回線として使うデータ通信元を1つ選びましょう。自国の回線と旅行用回線の両方でデータ通信を行わないようにします。この簡単な確認で、予期しない通信を防げます。
旅行中は毎日、データ使用量の合計を確認しましょう。ビデオ通話、写真のバックアップ、地図の利用後に急増していないか確認します。合計値がおかしいと思ったら、すぐに対応しましょう。
- 料金が分かるまでデータローミングをオフにしておく
- 大容量のダウンロードやバックアップにはWi-Fiを使う
- 船や飛行機に乗る前にモバイルデータ通信をオフにする
- 海岸付近や遠隔地ではネットワーク名を確認する
- 現地SIMを使うときは自国のSIMを安全に保管する
通信が止まった場合は、スマートフォンを再起動して選択中の回線を確認します。料金が不明なままデータ通信を何度も再試行しないでください。保存したサポート窓口から通信事業者に問い合わせましょう。
緊急通報のルールは国やネットワークによって異なります。充電したスマートフォンを携帯し、渡航前に現地の緊急通報番号を確認しておきましょう。
旅行に合うローミング方法は?
短期旅行でスマートフォンの利用が少ないなら、自国プランのローミングを使いましょう。電話番号を維持することを最優先したい場合に適しています。トラベルパスを使えば料金を把握しやすくなります。
データ容量を明確に管理したい場合は、旅行用eSIMを選びましょう。地図、チャット、軽いウェブ閲覧に適しています。旅行ルート上のすべての国で通信できるか確認してください。
長期滞在や現地での通信量が多い場合は、現地SIMを選びましょう。その国での通話に適していることがあります。到着前に設定や登録のルールを確認してください。
料金だけで判断しないことが大切です。通信エリア、サポート、設定にかかる時間、電話番号の利用可否も確認しましょう。必要な場所で通信できなければ、最安の選択肢でも役に立ちません。
よくある質問
- モバイルローミングとは何ですか?
- モバイルローミングとは、通信事業者の自社ネットワーク外で、スマートフォンが別の通信事業者のネットワークを使う仕組みです。契約や請求は引き続き自社の通信事業者が管理します。
- 高額なローミング料金を避けるにはどうすればよいですか?
- 渡航前に料金を確認し、バックグラウンド通信を無効にして、毎日利用量を確認しましょう。トラベルパスやeSIMで料金を抑えられる場合があります。
- データローミングをオフにすると、ローミング料金はすべて止まりますか?
- 提携ネットワーク経由のモバイルデータ通信は停止します。ただし、通話やSMSは別途無効にしない限り、料金が発生する場合があります。
- 旅行用eSIMはローミングより優れていますか?
- 旅行用eSIMは、料金を抑えながらデータ容量を明確に設定できる場合があります。スマートフォンがeSIMに対応し、SIMロック解除済みである必要があります。
- クルーズ船や飛行機でもローミングは使えますか?
- 船舶や航空機では、衛星ネットワークが使われることがあります。通常のモバイルローミングより大幅に高額になる場合があります。
- 現地SIMと旅行用eSIMのどちらを使うべきですか?
- 現地SIMは長期滞在や現地通話が多い場合に向いています。旅行用eSIMは、必要なデータ量が明確な短期旅行に適しています。


